合計、平均、最大値、最小値など、数値や金額を計算するための関数です。
以下はサポートされている計算式の一覧です。なお、これらの計算式は大文字・小文字を区別します。
| 関数 | 概要 |
|---|---|
| SUM(value1,[value2],...) | これらのフィールド値の合計値を返す、また、value+value2+...という形式で示すことも可能です。 |
| AVG(value1, value2,...) | 全てのフィールドの平均値を返す。この関数は子テーブルでも使用できますが、子テーブルの平均値は、子テーブルの1つのフィールド値だけでなく、すべてのフィールド値を含んでいます。AVERAGE 関数と同様に動作します。 |
| AVERAGE(value1, value2,...) | 全てのフィールドの平均値を返す。この関数は子テーブルでも使用できますが、子テーブルの平均値は、子テーブルの1つのフィールド値だけでなく、すべてのフィールド値を含んでいます。AVG 関数と同様に動作します。 |
| MIN(value) | すべてのフィールド値のうち最小の数値を返す。この関数は、子テーブルでも使用できます。 |
| MAX(value) | べてのフィールド値のうち最大の数値を返す。この関数は、子テーブルでも使用できます。 |
| MODE.SNGL(value1,[value2],...) | すべてのフィールド値のうち、最も頻度の高い値を返す。この関数は、一般フィールド、子テーブル、グローバル定数も使用できます。 |
| MODE.MULT(value1,[value2],...) | すべてのフィールド値のうち、最も頻度の高い値を返す。最頻値が複数ある場合、複数の結果を返すことができる。この関数は、一般フィールド、子テーブル、グローバル定数も使用できます。 |
| ABS(value) | 絶対値を返す。 |
| CEILING(value) | その値と同じかそれ以上の最も近い整数値を返す。 |
| FLOOR(value) | その値と同じかそれ以下の最も近い整数値を返す。 |
| ROUND(value) | 四捨五入後の最も近い整数値を返す。 |
| ROUND(value,N) | 指定したNの桁数で四捨五入する。 |
| ROUNDUP(value,N) | 指定したNの桁数で切り上げる。 |
| ROUNDDOWN(value,N) | 指定したNの桁数で切り捨てる。 |
| MROUND(value,multiple) | 指定したmultipleの倍数になるように四捨五入する。 |
| SQRT(value) | 平方根を返す。 |
| COUNT(value1,value2,...) | フィールドの値の総数を返す。一般フィールドで使用する場合、空白値は計算されないが、子テーブルフィールドで使用する場合、空白値は計算される。 |
| PI() | 円周率を返す、約3.14159に相当。 |
| RAND() | 0 から 1 の間のランダム値を返す。詳細は こちら。 |
| POWER(value,power) | 二乗の値を返す。 |
| MOD(value,divisor) | 値を除数で割った余りを返す。結果は除数と同じ符号を持つ。詳細はこちら。 |
| GCD(value1,[value2],...) | これらの値の最大公約数を返す。最大公約数とは、これらの値を割ることができる最大の整数である。詳細はこちら。 |
| LCM(value1,[value2],...) | これらの数値の最小公倍数(これらの数値が共有する正の整数の最小の整数倍)を返し、この式を分母の異なる分数の計算に役立てます。詳細はこちら。 |
| PRODUCT() | 指定されたフィールドのすべての値が乗算され、空白値および数値以外の値は無視されます。指定できるのは一般的なフィールドだけではなく、参照子テーブルフィールドは、フィールド内のすべての値を乗算することができる。。詳細はこちら。 |
| PMT(rate, nper, pv, [fv], [type]) | この関数は、ローンの各分割払いで投資する金額を計算できます。
rate (必須):利率 |
0 以上 1 未満の範囲で、均等に分布するランダムな実数を返します。 シートが再計算されるたびに、新しい乱数が生成されます。
この関数は、ランダムな並び替え、抽選、シミュレーションテストなどによく使用されます。
| 関数 | 構文 |
|---|---|
| RAND | RAND() |
例: RAND() を使った抽選
1. 「抽選」シートに「参加者」の子テーブルを追加します。参加者の基本情報に加えて、計算式に RAND() を設定した「抽選用変数」フィールドを作成します。
これにより、子テーブル内の各レコードに対して、0~1 のランダムな値が自動的に生成されます。

2. 次に「当選者リスト」フィールドを作成し、「抽選用変数」で並び替える計算式を設定します。
1 名を選出する場合は、LARGE("抽選用変数", 1, "参加者名") の計算式を入力すると、最も順位の高いレコードに対応する参加者名が返されます。
複数名を当選させたい場合は、「当選者リスト」フィールドを追加で作成し、上位のレコードを順に取得してください。


指定した数値を除数で割った余りを返します。
グループ分け、交互番号の付与、倍数の判定などによく使用され、商品梱包、バッチ処理、シフト管理といった用途で活用できます。
| 関数 | 構文 |
|---|---|
| MOD | MOD(value,divisor) |
引数:
value(必須):割られる数値。フィールド参照または固定値を指定できます。
divisor(必須):除数。0 より大きい値を指定する必要があります。フィールド参照または固定値を指定できます。
例:
MOD 関数は、生産・梱包の場面で、何箱分を満たせるか、また箱に収まらない残数がいくつあるかを判断するために使用できます。これにより、生産計画や梱包作業の効率化に役立ちます。
「生産記録」シートの「梱包箱数」フィールドでは、FLOOR("生産数量" / "箱あたり数量") を使用して、満箱となる箱数を計算します。
その後、「未入箱数量」フィールドで MOD("総生産数量", "箱あたり数量") を使用すると、1 箱に満たない残りの数量を求めることができます。


2 つ以上の整数の最大公約数(指定したすべての数を余りなく割り切れる最大の整数)を返します。
比率の簡約、ロット・梱包単位の計算、数量が均等に分割できるかの判定などによく使用されます。
| 関数 | 構文 |
|---|---|
| GCD | GCD(value1,[value2],...) |
引数:
value1(必須):計算に使用する最初の正の整数、またはフィールド。
value2, …(必須):最大公約数を求めるために、少なくとももう 1 つの数値またはフィールドが必要です。必要に応じて、さらに整数を追加できます。
例: ギフトセットの梱包計算
「ギフトセット梱包」シートの「ギフトセット総数」フィールドに GCD(A2, A3, A4) の計算式を設定すると、クッキー、ウエハース、キャンディの 3 種類の商品から、何セットのギフトセットを組み立てられるかを計算できます。
A2、A3、A4 は、それぞれ各商品の数量フィールドを表します。

例えば、工場で「クッキー 504 パック」「ウエハース 756 パック」「キャンディ 630 パック」を生産した場合、最大公約数は 126 となり、これらの商品を均等に 126 セットのギフトセットに分けられることを意味します。
このとき、1 セットあたりの内容は「クッキー 4 パック」「ウエハース 6 パック」「キャンディ 5 パック」となります。
結果が 1 の場合は、数量を均等に分割できないことを示します。これにより、梱包が可能かどうかを確認でき、スタッフがより効率的に梱包計画を立てるのに役立ちます。


2 つ以上の整数の最小公倍数(指定したすべての数で余りなく割り切れる最小の正の整数)を返します。
スケジュールの同期、出荷バッチ計画、数量のグループ化、定期イベントの管理などによく使用されます。
| 関数 | 構文 |
|---|---|
| LCM | LCM(value1,[value2],...) |
引数:
value1(必須):計算に使用する最初の正の整数、またはフィールド。
value2, …(必須):最小公倍数を求めるために、少なくとももう 1 つの数値またはフィールドが必要です。必要に応じて、さらに整数を追加できます。
例: 定期イベントのスケジューリング
ある企業が、7 日ごとの週次セール、10 日ごとのプレゼントキャンペーン、30 日ごとの大型割引イベントという 3 つの定期施策を実施しているとします。
「次回合同プロモーション日」フィールドに LCM(A2, A3, A4) の計算式を入力します。ここで、A2、A3、A4 はそれぞれ各イベントの周期を表すフィールドです。
その結果、最小公倍数として 210 が返されます。

これは、3 つのプロモーションが 210 日ごとに同時開催されることを意味します。
これにより、合同イベントの実施に向けて、マーケティング、物流、在庫管理を事前に調整でき、よりスムーズな運用が可能になります。

指定したすべての数値を掛け合わせて計算します。空白や文字列の値は自動的に無視されます。
累積計算、比率の算出、割引率や利率の複利計算などによく使用されます。
また、単一フィールドの参照だけでなく、子テーブルのフィールドを参照した場合も、そのフィールド内の数値をすべて自動的に掛け合わせて計算するため、手動での計算は不要です。
| 関数 | 構文 |
|---|---|
| PRODUCT | PRODUCT() |
引数:
独立フィールド: 数値を直接入力する場合(例:PRODUCT(25,38,13))、または複数のフィールドを参照する場合(例:PRODUCT(A2,A3,A4))。
子テーブルフィールド: 子テーブル内のフィールドを参照します(例:PRODUCT(C7))。この場合、そのフィールド内のすべての数値が掛け合わされます。複数の子テーブルフィールドを参照して、すべての値をまとめて掛け合わせることも可能です。
例: 累積注文割引の計算
注文が「割引リスト」子テーブルに記載された複数の割引条件を満たす場合、「最終割引率」というフィールドを作成し、PRODUCT("割引率") の計算式を設定します。
これにより、システムがすべての割引率を自動的に掛け合わせ、注文全体の累積割引率を算出します。

PMT 関数は、ローン、分割払い、またはサブスクリプションプランにおける各期の支払額を計算します。
金利、支払回数、現在価値(借入額または目標金額)に基づいて、各期に支払う(または積み立てる)金額を算出します。
必要に応じて、将来価値や支払タイミングも指定できます。
| 関数 | 構文 |
|---|---|
| PMT | PMT(rate, nper, pv, [fv], [type]) |
引数:
rate(必須):1 期間あたりの利率(例:月利、分割利率)。数値を入力するか、フィールドを参照します。
nper(必須):支払回数の合計(例:ローン期間)。数値を入力するか、フィールドを参照します。
pv(必須):現在価値、または元本。数値を入力するか、フィールドを参照します。
fv(任意):将来価値。既定値は 0 で、期末時点で完済することを意味します。残高を残したい場合は値を入力してください。
type(任意):支払タイミング。期末払いの場合は 0(既定)、期首払いの場合は 1 を入力します。
例: 住宅ローンの月々の支払額計算
「借入金額」「年利」「返済期間」を入力する住宅ローン計算シートを作成します。
「月々の支払額」フィールドに、以下の計算式を設定します。
PMT("年利"/12, "返済期間"*12, "借入金額")
これにより、システムが毎月の返済額を自動的に計算し、住宅ローンの概算や資金計画を立てるのに役立ちます。
