顧客名がよくある名前の場合、受注入力時に顧客詳細へリンクしても、誰が注文したのか特定しづらくなることがあります。これを避けるために、シート設計に 「独特値(キー値)」 フィールド(例:「顧客ID」)を追加しましょう。これにより、同姓同名の顧客でも簡単に区別できます。
「独特値」とは、特定の範囲内で重複しない値のことを指します。 Ragic のシートで「一意値」を設計するとは、特定の フィールド値 が必ず異なり、重複しないようにすることを意味します。最も一般的な例は連番で、自動生成 に設定できます。また、手動入力であっても一意であれば問題ありません。フィールドに「重複不可」属性を設定すれば、重複値を登録できなくなります。
「独特値」フィールドは、通常 シート 内の各レコードを識別するために使用されます。この識別子は 「キー値」 とも呼ばれます。 例えば、100件の商品がある「商品リスト」で、「在庫数」(例:5個、10個)や「色」(例:白、赤)だけでは、どの商品かを特定できません。「商品ID」や「商品名」といったフィールドであれば、正確に商品を特定できます。
例えば、小さな文具店が商品データを管理しており、最初は「Aタイプ」の鉛筆だけを仕入れた場合、「商品リスト」シートの「商品名」フィールドに「鉛筆」と記録するかもしれません。
その後、「Bタイプ」の鉛筆を仕入れた際、誤って同じ名前「鉛筆」で別レコードを作成してしまうことがあります。こうなると、スタッフが 「商品名」 で「Aタイプ」の鉛筆を検索・絞り込みしても、同じ名前の2件が表示され、どちらが該当商品か判別できなくなります。
同様に、「Bタイプ」の鉛筆を販売した際、在庫数を更新すべきレコードが分からず、誤操作が発生する恐れがあります。
したがって、データの識別や照合に使う「独特値(キー値)」は、必ず重複しない値でなければなりません。
上記の例では、設定を改善する方法として以下が考えられます。
1. 商品名を変更する方法
「Aタイプ鉛筆」「Bタイプ鉛筆」のように商品名を区別し、商品名自体を「一意値」として利用する。
2. 「商品ID」を利用する方法(推奨)
連番で生成される「商品ID」フィールドを「一意値」とし、検索や在庫更新はこのIDを基準に行うことで、人為的なミスを大幅に減らす。
「独特値」はユーザーがレコードを識別するだけでなく、システムが自動処理を行う際にも不可欠です。
例えば、特定レコードの呼び出し、レコード内の特定フィールドの特定、条件に応じたデータ更新など、正確にデータを一致させるために必要となります。
リンクと読み込みの関係を設計する際、「リンク元フィールド」を選択するのは、メニューから「選択肢」を選ぶようなものです(このメニュー = リンク元シート)。 もしこのメニューに重複する選択肢(非独特値)が含まれていると、ユーザーは正しい選択をするのが難しくなります。 そのため、リンク元フィールドには「独特値」を使用することを推奨します。(詳しくはこちらをご参照ください。)
注意: リンクと読み込みの設定を「非独特値」フィールドで行ってしまった場合でも、この方法でリンク元フィールドを変更できます。既存設定を削除・再作成する必要はありません。削除すると、リンク先フィールドのデータが失われる恐れがあります。
Excel や CSV ファイルから Ragic へデータをインポートする際、通常は最初の列に 「独特値」 フィールドを指定する必要があります。
インポート方法は、すべてのデータを「新規レコード」として登録する方法と、既存レコードと照合して「新規データのみをインポート」し、重複をスキップする方法のいずれかを選択できます。
後者の場合、システムは「独特値」を基準に対応するレコードを特定・照合します。
例えば「他のフォーム内のフィールド値を更新」する場合、システムは更新対象となるレコードを照合する必要があります。 原則として、シートには常に「独特値」フィールドを含めることを推奨します。必要ない場合は特に影響はありませんが、必要な場面で存在しない場合、重大な問題につながる恐れがあります。
シートで「独特値」となるフィールドを決める際は、「シート全体で重複する値が存在しない」ことが条件です。
どのフィールドが「独特値」として利用できるかわからない場合は、対象フィールドでリストページの合計と集計機能を使って確認しましょう。各値の件数がすべて 1 であれば、そのフィールドは「独特値」であることを意味します。この方法は重複チェックにも有効です。
ただし、レコードは時間とともに追加・更新されます。現在は「独特値」として機能しているフィールドでも、将来的に重複が発生する可能性があります。
そのため、合計と集計機能で候補を特定したら、必ず「重複不可」属性を設定するなど、適切な検証を行い精度を確保することをおすすめします。